わたくしの所属してるサークルでは冬は怒涛のコピー地獄である。
しかしせっかく楽しいのに自分がやると決めたバンドを地獄とは呼びたくない。
2・3月は冬合宿・追いコン・卒業ライヴ。今年度は1月のテスト後、月末にライヴもあったためライヴ間隔が短かかったためコピーにスピードが求められ…そして(コピーに優劣付けるわけではないが)4年生は引退も近いので 例年比較的ガチなコピーも多く正確性も大事。そんな時期
tipsと名付けるのもおこがましいですが、自分のコピーについて いつもどおり整理がてら書こうかと。
どこかで役立てば嬉しいし、指摘してくれるとありがたいし、共感してくれれば楽しい。
ある程度(逆に言えばある程度でいい)の相対音感や、ギタリスト・ベーシストならばそれをフレット上である程度再現出来る能力などはあるに越したことがないのですが、今回は音感の鍛え方となそういうの一切ナシで。
自分でもどれくらい出来てるのか出来てないのか分からないしね
いや、でもこういう記事は自信持って書くぞ!
ドラマー向けのやつもあるので、ドラマーも暇だったら読んでみてね
- 「曲を聴く」
- コード聴き取りの順序。応用でチューニングを探る
- 低い音のコピー(「低い音こそ高くしろ」?)
- どうしても分からないところは「音のゲシュタルト崩壊」起こして解決(ループ再生を使った方法)
- 左右入れ替えで見える
- 実時間で構成を書き出すのはもったいない
- 五線譜がいらずのドラム譜
- マルチエフェクターでの音色のコピーにはデジタルディレイを
- オススメアプリ
-曲を聴く
iTunesのプレイリスト。 何曲やってきたかも 分かって楽しい |
俺はライヴ毎にプレイリストを作って電車乗ってる時とかiPhoneで聴いてます。しかしあくまで流し聴き。聴きたい音楽が無いときとかに聴きます。
なんのためにするかと言うと、「この曲は簡単なコードしか出てこないし難しくないな。後回し」と作業の優先順位をつけたり、構成を覚える(頭に入れる)前になんとなく耳に入れておくためだったり。
難しくても繰り返しが多ければ優先順位も変わるでしょう
運が良ければ聴いてる間に「あ、ここ、弾いたことあるフレーズだ!(→相対的なフレットの位置は分かる)」みたいなこともあります。
動作が軽いピアノAppを入れておくとその場でキーとか確認が出来るので良いかも
俺が使ってるのはVirtuoso Piano Free 2 HD。とってもシンプルでいいですよ。
運が良ければ聴いてる間に「あ、ここ、弾いたことあるフレーズだ!(→相対的なフレットの位置は分かる)」みたいなこともあります。
iTunes Store |
俺が使ってるのはVirtuoso Piano Free 2 HD。とってもシンプルでいいですよ。
軽いってのが一番。ミュージックAppで曲を聴きながら弾くことが出来るので便利です。GarageBandとかだと「ピアノだけ弾きたい」って時面倒でしょ?
※このApp使うコツはAppへのアクセス許可から通信をOFFにすること(「設定App」>「Virtuoso」>「モバイルデータ通信」を許可しない)。じゃないと「〜3」のダウンロードを勧められるだかなんだかで演奏できません。
「低音」は「ルート」、「高音」は「トップノート」という言葉に置き換えられます。
グチャッとしてる和音もベースが聴き取れればほとんどの場合そのベース音がルート(≒コードの大文字の部分)になり、トップノートがルートと違う場合ルートと組み合わせて和音のヒントになります(その他構成音の聴き取りについては下のループ編へ続く)。
しかし本当は各コードの響きないし機能が分かってれば万々歳。「CキーのときのGコードと、AのときのEが同じである」みたいなこと
概念的に捉えたり、(完コピにおいては?)絶対的に捉えたり、一曲に対して色んなアプローチが出来ることが大事なのかな と思ったりします。いいこと言った。
チューニングを探る時も「響き」→「低音」→「高音」の順序!その曲の「ギターの重心」が低いか高いかを聴くのです。開放弦が鍵!
ギターの6弦開放(できれば加えてベースの4弦)の音や響きが自分に染み付いていれば、絶対音感を持っていない僕でもドロップDや半音下げが見えてくるし、
ローコード(「低音」)の響きがある程度わかっていれば「カポ使ってるな」とわかります。カポの位置を探るときはどのコードでも鳴っているトップノート(「高音」)でだいたい探れます。
ベースの低音が本来のEよりも落ちてる時はとっても分かりやすいです。(多弦ベースも疑えますが)
おまけ
ドロップDを疑うとき
・6弦域のオクターヴ内で♭EやDが鳴っている時
当たり前ですね。この音が欲しいから下げるのです。♭EやDはギターでもベースでもちょっと高い印象なので
・5・6弦中心のパワーコードの移動が速過ぎる時
ドロップDの利点は指一本でパワーコードが弾けること。
例えばFC FiVEのパワーコードなんかは1度+5度+9度の和音が多いのでドロップDだと簡単に弾けます(6弦から1・3・5フレットと押さえなくてはならないところを3・3・5フレットで弾ける)。
半音下げを疑うとき
・6弦域のオクターヴ内で♭Eが鳴っている時
・コードの高い音が♭E(1弦)だったり♭B(2弦)だったりする時
ざっくり笑
・馴染みのない音高のハーモニクスが鳴っている時
変則チューニングは知らん!!「(バンド名) チューニング」とか「(バンド名) (曲名) TAB」でググった方が早い時代ですね。しかしこれだけをやっていると、ググっても出てこないバンドをコピーする日が来た時に泣きを見ます。
「EQで低音を上げる」以外にも方法があるのです!
ベースはギタリストからすると聴き取りやすいと思うんですが、音色やミックスなど音源によっては聴き取りづらいときもあり…そもそも低い音ってのは音程の判別が付きにくいもの!
なのでそういう時は曲のキーを上げます。もちろん1オクターブ(+12半音)。
ギターやヴォーカルなど高音にある楽器は超高音になり気にならなくなり、ベースがギターくらいの高さになって聴き取りやすい!
同様に埋もれてるバスドラも聴きやすくなることが多いです。アタック強いタムみたいな音になる。
「キック…これは裏で2回なのか?1回なのか??」ってとき多いよね。ベースと合ってりゃいいんだけど、完コピ目指すなら是非。
「しつこくループ再生」ではありません。「しつこいループ再生」です。
これはこれまでの全てに応用できるのだけど、どうしても聴き取れないところは超短くスライスするようにA-Bリピート!
超短くってのが大事
長くない音の繰り返しって、ある程度聴くと最初は意識してなかった音が聴こえてきません?分かるかな…。聴こえ方が変わってくるような
これでコードの構成音とかを宝探しのように聴いたり、弾いて試してみたりするのです。
例:アレンジやミックスの問題で聴き取れない和音があった
利き耳の関係か、左右で聴こえ方が違ったりします。取り替えると聴き慣れた曲なんかは特に空気感が違う気がするときあります。
しかし悔しいので俺はあまりしません。ちなみに何に対して悔しいかもよく分かりません。
関連してるのかどうか分からないことを書くと先入観を捨てることが大事になるかも。仕上げでは。
一番最後にダラッと書くんだけど「コードの予想」とかは大いに役立つけど、それだけではダメで
例えば、確か6弦7→0フレットとするところを7→4フレットでとったことがあったんだけど、コピーしたメンバーみんな間違えてた。もちろん俺も含めて。
予想で聴かずに疑いの耳で聴くことも大事…!あぁ、漠然としてしまったな。あれもこれも言ってるやつは信用ならん
コピーのとき使っているヘッドフォンはAppleのEarPods。イヤフォンですね。
理由は
俺のメインギターのジャズマスは生音が響くのでこのやり方出来ます。ギターに依って向き不向きがあるかも
オーディオインターフェイスにギター挿して、ヘッドフォン使って弾くのは面倒なのでやりません。シールド引っ張ってくるのが面倒。
少なからずレイテンシーもあるし生音で練習した方よくね?アンプで増幅されて出るノイズなどの分は想像で補います。
ドラマー必見。曲を等速で聴いてると「イントロは8小節でAメロが1, 2, 3, 4...14,15小節!・・・って、あれ?!16じゃない?ほんとに15か?もっかい聴かなきゃ!」となったり。
スローバラードでひと回し24小節とかの日にゃ数えるの面倒臭いし時間がもったいない!
てことで出来る限り高速にして数え書き出していきます。
等速で実時間を使うのは一番最初に挙げた"曲を(たくさん)聴く"の項で済ませておく。
どんなに聴いても構成分からなかったりするんですが、、これ俺だけすか?
原曲聴きながら一人で演奏するのと、スタジオで演奏してみるのは結構ギャップがあるときがあって、あれなんなんですかね。「ソラで演奏してみると次のセクション(構成)が思い出せない!」みたいな
俺は技術的には心配が少ないときとか、構成書き出さずサラッとコピーして練習に入る時、少し構成が不安なバンドは練習前に速くした曲を聴き流したりしてます。
ただ高速のまま演奏の練習をするのは、その曲のテンポの中でのニュアンスが失われてしまうのであまりオススメしません。
キーをそのままにしてテンポを変えると一番音質の劣化が激しいし、他のメンバーは原曲音源のテンポで練習してるのだから
ここらへんって体感的なものだと思うのでノリを大切にして、無意識的にでもメンバーと共有したいですね。いいこと言った。
でも時間ないときに確認する程度は高速での演奏いいんじゃいすかね
「5.5回しアー!」ってなんだ!笑
コピーをする前か、コピーが終わって練習スタジオに入る前に電車やサークル部屋で書いたものだと思います。
書けば頭の中で整理される。見ながら演奏することもあるけど、演奏重ねるに連れてどんどん見ないようにしていきます。
あ、そうそう。RECを担当したGreedy Bravers(「月光」って曲)っていうバンドの海くん・優佑くんが
"イントロ→1A→1B→サビ→イントロ→2A→・・・→アウトロ"
という風に「2コーラス目の前に挟まるイントロと同じことをしてる けど"入り"じゃないイントロ!」のことを「中トロ」って呼んでいてとっても良いと思いました。
これは使えないかもしれないが、アレンジ次第でどうとでもできるはずです。
宅録をしてるとき、ドラムはドラムマシンでの打ち込み。楽譜があるとステップ入力でとってもラクに進むので、ドラム譜をよく書いてました。
その時に編み出したのが、五線譜を使わない楽譜の書き方!
高校のときとか授業中、プリントの裏とかにずっとこれを書いてました笑 懐かしい
それがこんな感じ!!!!
汚い。だが!それでいい!!(文字も書いてみたのですが汚すぎて読んでもらえるか不安だったので手書き風フォントで説明を書きました)
キックやスネアは棒だけでよくて、符頭(たま)はあってもなくてもいいです。
注目すべきはタムの表し方ですね。白玉使ってます。
本来は全音符や二分音符で使われる白玉ですが、ドラムではあまり白玉を使うことはないので使えます。
パターンを書いてみるとこんな感じ。
基本はギターのコードパートに出てくるリズム譜とか言われるやつの応用です。
俺の書き方の特徴として…
コピーの場合、原曲にあるタムの高低とかもう頭に入ってるでしょ?簡単なフィルとかだったらね。だから白玉が並んでるだけで自分は叩き分けれるはず。
ちなみにこの楽譜が表したいパターンはこれ。 あなたは俺の汚い譜面を見てこう叩く?
フィルのところは省略しすぎました 笑
もっときちんと書いてOK。例えばホンモノの楽譜みたいにハイハットとスネアを縦に繋げてもいい。
特にキメなど難解なフレーズだけとか綺麗に書くのは実用的かもしれません。耳で聴いて分からなかったものを目で見てようやく理解する、みたいな。
8分単位とか16分単位で分解してリズムを捉えると分かるときは多いですよね。
紹介したのは走り書きメモですな。思い出せればいい。
あ、MONO NO AWAREの柳澤さん、リズム譜(マスター譜)書くの上手いのです。
繰り返し記号とか入れるの忘れたんで、もうそこらへんは彼に訊いてください。
ギターも五線譜無しで無地の紙に簡易TAB譜みたいなの書いたりします。罫線は書きません。ギタリストは工夫してやってみて。字汚くてもう載せれない。
マルチエフェクターには音源を入力できるAUX INやヘッドフォン端子があり、曲を聴きながらサウンドメイキング出来ますねー。マルチがなくても今だとオーディオインターフェイスでコンパクトエフェクターを経由して同じようなことが出来ます。
でもこの時、少し長めのデジタルディレイをかけると良いです。高音の減衰とかさせず原音のまま返ってくるように!
なぜならディレイをかけないと、作ってる音色だと思って弾いてる音色は生の弦の明るいアタックなどが同時に聴こえてるものだからです。
あいつらヘッドフォンをすり抜けてくるねん。ボディ鳴りとかもあるしね
生の鳴りが少ないであろう昔レス・ポールタイプを使ってた時もこれは効果ありました!
密閉ヘッドフォンだったり、爆音環境でやるなら別だけど…耳は大事に
とは言うものの極力俺はエフェクター使いません。アンプの音大事にしたいし右手の表現力でどこまでいけるかだよな。いいこと言った。いや、ごめん。嘘です。かっこつけました。めんどいからです。いつも使うアンプの音好きだし
さて!理論的なことは出てこなかったですが技術的なことは出てきましたね。
ループ再生やピッチ・スピード調整はSoundEngineというフリーソフトを中学の頃から愛用してます。(MacでもNXWineを使って動かせますが、ショートカットキーが使えないですね。)
が、今やスマホの時代。「聞々ハヤえもん」ってAppが最強に良いです。
昔から耳コピソフトとしてPC用フリーソフトがあったのですが(使ったことはない笑 でも名前を知ってるくらいには有名)、まさかAppが出てるとは…。彼女に教えてもらいました。
Appも全ての機能が無料!
ってなんかこの文字の背景色使って「無料」とか蛍光マーカーみたいにするの、胡散臭いネット通販の広告ページみたいになってヤだな!
←純正ミュージックAppのシークバーって使えるようで使いづらいので、
再生したいとこ波形見てタップするだけで再生してくれる機能には感涙!無断階ポン出し
A-Bリピートもリズムに合わせて感覚的に設定したり、細かく数値での設定も可能なので俺が唱える「しつこいループ再生」も簡単。
細かいEQや、センターキャンセルなどのエフェクトもありますが、俺はあまり使いません。特にセンターキャンセルは行程上当たり前ですがモノラルになるので音の分離が悪くなることが多いですね。音源によって使い分けようー!
しかし等速で聴き取れるのが一番ですから、こういう編集とかは奥の手にするのがいいのかも、、、
俺も奥の手に留めてる。力が付かなくてもいいのならいいけど、耳コピの力って実演奏でもとっても役立つことが多いと思うのです。
俺も精進します。
あーでも、一つ例外がある。編集をハナからするやつ。
それはピッチがずれてる音源!半音以下のピッチはガンガン調整してます!
これまでやったコピーだとThe Smiths「This Charming Man」「Handsome Devil」やINUの「つるつるの壺」など。
そのままA=440Hzとかのチューニングだと気持ち悪くて弾けないやつはSoundEngineで上げ下げしたのを書き出してます。Panteraみたいにチューニング方法が有名だと良いのだけど…。
昔はアナログだったため再生環境などで半音くらい違うときもあるので、メンバーにテープを渡すときに「キーはFじゃなくてEで!」とか言ったり、テープにその旨を書いていたしいですよ。
みたいな〜。どうすか 多分書き足しますわー
繰り返す。どこかで役立てば嬉しいし、指摘してくれるとありがたいし、共感してくれれば楽しい。
さて。この記事を書いたので、肝心な冬合宿のコピーが出来てない。
日付が変わり明後日から合宿です。楽しみ。
とかなんとか色々言いつつ、相対音感もとっても大事。俺もしっかりとつけたい。
相対音感を使ってる時は、合わせの練習やライヴで実際に演奏するとき。頭の中で「(次のコードは繋ぎの響きだからD!)」みたいに考えてることが多いかも。 それが曲中で何%なのか、意識の何%なのかは分からないけど。。。
ノンダイアトニックで最も得意なのはⅦ♭とⅣm(Cに対してB♭とFm)。どちらも印象的だし好きだから、練習してる曲ならもちろん、未知の曲を聴いた時でもすぐにコードが分かる。
逆に言えばその曲のキーは覚えておいていることが多いですね。もしフレーズを忘れても、そのキーでなにか弾けば軽傷は負うけど重傷は免れる(笑)
外バンの曲のように何回も何回も練習してる曲は指が覚えてることが多いけど、それでもガイドというか拠り所としてそういう感覚を先行させつつ弾くときもあります
ここらへんの感覚をもう少しハッキリさせたい。
勉強せずにここらへんを養うには、曲を聴きながら適当にギターを弾くといいのかも。「どこを押さえればA音が出る」みたいな絶対的なことの他にも、身に付けて置くと便利なこと。
「次聴こえるフレーズを覚えてる。コピーしてないけどそれを弾きたい」「合いそうなオリジナルフレーズが頭にあるんだけどそれを今アドリブで弾きたい」みたいなことを繰り返すと、フレット間隔感覚がそこまで努力せずになんとなくだが付くのかも。あ、ダジャレです。
もっと言えば「この曲(のキー・モード)にはここらへんのフレットで弾くと間違いがないな」ってのが「スケール」になるだろうし。
音楽は時間の経過が伴うものだから、その場その場で音を出したり止めたりしないと置いて行かれちゃう。経験でその場その場を乗りこなして行きたい
まさかの結末。おわり。
緑から白に |
-コードのコピー;順序は「響き」→「低音」→「高音」
「低音」は「ルート」、「高音」は「トップノート」という言葉に置き換えられます。
グチャッとしてる和音もベースが聴き取れればほとんどの場合そのベース音がルート(≒コードの大文字の部分)になり、トップノートがルートと違う場合ルートと組み合わせて和音のヒントになります(その他構成音の聴き取りについては下のループ編へ続く)。
しかし本当は各コードの響きないし機能が分かってれば万々歳。「CキーのときのGコードと、AのときのEが同じである」みたいなこと
概念的に捉えたり、(完コピにおいては?)絶対的に捉えたり、一曲に対して色んなアプローチが出来ることが大事なのかな と思ったりします。いいこと言った。
チューニングを探る時も「響き」→「低音」→「高音」の順序!その曲の「ギターの重心」が低いか高いかを聴くのです。開放弦が鍵!
ギターの6弦開放(できれば加えてベースの4弦)の音や響きが自分に染み付いていれば、絶対音感を持っていない僕でもドロップDや半音下げが見えてくるし、
ローコード(「低音」)の響きがある程度わかっていれば「カポ使ってるな」とわかります。カポの位置を探るときはどのコードでも鳴っているトップノート(「高音」)でだいたい探れます。
ベースの低音が本来のEよりも落ちてる時はとっても分かりやすいです。(多弦ベースも疑えますが)
おまけ
ドロップDを疑うとき
・6弦域のオクターヴ内で♭EやDが鳴っている時
当たり前ですね。この音が欲しいから下げるのです。♭EやDはギターでもベースでもちょっと高い印象なので
・5・6弦中心のパワーコードの移動が速過ぎる時
ドロップDの利点は指一本でパワーコードが弾けること。
例えばFC FiVEのパワーコードなんかは1度+5度+9度の和音が多いのでドロップDだと簡単に弾けます(6弦から1・3・5フレットと押さえなくてはならないところを3・3・5フレットで弾ける)。
半音下げを疑うとき
・6弦域のオクターヴ内で♭Eが鳴っている時
・コードの高い音が♭E(1弦)だったり♭B(2弦)だったりする時
ざっくり笑
・馴染みのない音高のハーモニクスが鳴っている時
変則チューニングは知らん!!「(バンド名) チューニング」とか「(バンド名) (曲名) TAB」でググった方が早い時代ですね。しかしこれだけをやっていると、ググっても出てこないバンドをコピーする日が来た時に泣きを見ます。
-低い音のコピーはピッチ(キー)を高くして聴きやすくする
「EQで低音を上げる」以外にも方法があるのです!
ベースはギタリストからすると聴き取りやすいと思うんですが、音色やミックスなど音源によっては聴き取りづらいときもあり…そもそも低い音ってのは音程の判別が付きにくいもの!
なのでそういう時は曲のキーを上げます。もちろん1オクターブ(+12半音)。
ギターやヴォーカルなど高音にある楽器は超高音になり気にならなくなり、ベースがギターくらいの高さになって聴き取りやすい!
同様に埋もれてるバスドラも聴きやすくなることが多いです。アタック強いタムみたいな音になる。
「キック…これは裏で2回なのか?1回なのか??」ってとき多いよね。ベースと合ってりゃいいんだけど、完コピ目指すなら是非。
-それでも分からないところはしつこいループ再生!
「しつこくループ再生」ではありません。「しつこいループ再生」です。
これはこれまでの全てに応用できるのだけど、どうしても聴き取れないところは超短くスライスするようにA-Bリピート!
超短くってのが大事
長くない音の繰り返しって、ある程度聴くと最初は意識してなかった音が聴こえてきません?分かるかな…。聴こえ方が変わってくるような
これを「音のゲシュタルト崩壊」と呼びます。今名付けました。
↑何回も短い繰り返しを聴いてると最初には気付かなかった音に耳が奪われたりしませんか?ノイズだったり、裏で隠れて鳴ってた音だったり
↑何回も短い繰り返しを聴いてると最初には気付かなかった音に耳が奪われたりしませんか?ノイズだったり、裏で隠れて鳴ってた音だったり
これでコードの構成音とかを宝探しのように聴いたり、弾いて試してみたりするのです。
例:アレンジやミックスの問題で聴き取れない和音があった
- 「1弦と3弦の7フレットが鳴ってるな…なら近い2弦の8とか鳴ってないかな?」
- 鳴らしてみる
- その音を覚えて、入っていないかループ再生から探す
- 入ってなかったら有り得そうな2弦の7フレットとかでもっかい試す
- 繰り返し。
-ヘッドフォンの左右を取り替えてみる・使ってるヘッドフォン
利き耳の関係か、左右で聴こえ方が違ったりします。取り替えると聴き慣れた曲なんかは特に空気感が違う気がするときあります。
しかし悔しいので俺はあまりしません。ちなみに何に対して悔しいかもよく分かりません。
関連してるのかどうか分からないことを書くと先入観を捨てることが大事になるかも。仕上げでは。
一番最後にダラッと書くんだけど「コードの予想」とかは大いに役立つけど、それだけではダメで
例えば、確か6弦7→0フレットとするところを7→4フレットでとったことがあったんだけど、コピーしたメンバーみんな間違えてた。もちろん俺も含めて。
予想で聴かずに疑いの耳で聴くことも大事…!あぁ、漠然としてしまったな。あれもこれも言ってるやつは信用ならん
コピーのとき使っているヘッドフォンはAppleのEarPods。イヤフォンですね。
理由は
- 単純に音が好き。
- 曲が流れていても自分が弾いてるギターの音が聴こえる。
俺のメインギターのジャズマスは生音が響くのでこのやり方出来ます。ギターに依って向き不向きがあるかも
オーディオインターフェイスにギター挿して、ヘッドフォン使って弾くのは面倒なのでやりません。シールド引っ張ってくるのが面倒。
少なからずレイテンシーもあるし生音で練習した方よくね?アンプで増幅されて出るノイズなどの分は想像で補います。
-構成の書き出しは早送りにしてとる
ドラマー必見。曲を等速で聴いてると「イントロは8小節でAメロが1, 2, 3, 4...14,15小節!・・・って、あれ?!16じゃない?ほんとに15か?もっかい聴かなきゃ!」となったり。
スローバラードでひと回し24小節とかの日にゃ数えるの面倒臭いし時間がもったいない!
てことで出来る限り高速にして数え書き出していきます。
等速で実時間を使うのは一番最初に挙げた"曲を(たくさん)聴く"の項で済ませておく。
どんなに聴いても構成分からなかったりするんですが、、これ俺だけすか?
原曲聴きながら一人で演奏するのと、スタジオで演奏してみるのは結構ギャップがあるときがあって、あれなんなんですかね。「ソラで演奏してみると次のセクション(構成)が思い出せない!」みたいな
俺は技術的には心配が少ないときとか、構成書き出さずサラッとコピーして練習に入る時、少し構成が不安なバンドは練習前に速くした曲を聴き流したりしてます。
ただ高速のまま演奏の練習をするのは、その曲のテンポの中でのニュアンスが失われてしまうのであまりオススメしません。
キーをそのままにしてテンポを変えると一番音質の劣化が激しいし、他のメンバーは原曲音源のテンポで練習してるのだから
ここらへんって体感的なものだと思うのでノリを大切にして、無意識的にでもメンバーと共有したいですね。いいこと言った。
でも時間ないときに確認する程度は高速での演奏いいんじゃいすかね
「5.5回しアー!」ってなんだ!笑
コピーをする前か、コピーが終わって練習スタジオに入る前に電車やサークル部屋で書いたものだと思います。
書けば頭の中で整理される。見ながら演奏することもあるけど、演奏重ねるに連れてどんどん見ないようにしていきます。
あ、そうそう。RECを担当したGreedy Bravers(「月光」って曲)っていうバンドの海くん・優佑くんが
"イントロ→1A→1B→サビ→イントロ→2A→・・・→アウトロ"
という風に「2コーラス目の前に挟まるイントロと同じことをしてる けど"入り"じゃないイントロ!」のことを「中トロ」って呼んでいてとっても良いと思いました。
-五線譜いらず!簡易ドラム譜
これは使えないかもしれないが、アレンジ次第でどうとでもできるはずです。
宅録をしてるとき、ドラムはドラムマシンでの打ち込み。楽譜があるとステップ入力でとってもラクに進むので、ドラム譜をよく書いてました。
その時に編み出したのが、五線譜を使わない楽譜の書き方!
高校のときとか授業中、プリントの裏とかにずっとこれを書いてました笑 懐かしい
それがこんな感じ!!!!
汚い。だが!それでいい!!(文字も書いてみたのですが汚すぎて読んでもらえるか不安だったので手書き風フォントで説明を書きました)
凡例! |
注目すべきはタムの表し方ですね。白玉使ってます。
本来は全音符や二分音符で使われる白玉ですが、ドラムではあまり白玉を使うことはないので使えます。
ドドタンドドタドンドタータカタカトコドコ |
基本はギターのコードパートに出てくるリズム譜とか言われるやつの応用です。
俺の書き方の特徴として…
- 休符が必要なところにだけ書いてある
- タムタムやフロアは高低で使い分ける
- 連続で叩くところはカット
コピーの場合、原曲にあるタムの高低とかもう頭に入ってるでしょ?簡単なフィルとかだったらね。だから白玉が並んでるだけで自分は叩き分けれるはず。
ちなみにこの楽譜が表したいパターンはこれ。 あなたは俺の汚い譜面を見てこう叩く?
フィルのところは省略しすぎました 笑
もっときちんと書いてOK。例えばホンモノの楽譜みたいにハイハットとスネアを縦に繋げてもいい。
特にキメなど難解なフレーズだけとか綺麗に書くのは実用的かもしれません。耳で聴いて分からなかったものを目で見てようやく理解する、みたいな。
8分単位とか16分単位で分解してリズムを捉えると分かるときは多いですよね。
紹介したのは走り書きメモですな。思い出せればいい。
あ、MONO NO AWAREの柳澤さん、リズム譜(マスター譜)書くの上手いのです。
繰り返し記号とか入れるの忘れたんで、もうそこらへんは彼に訊いてください。
ギターも五線譜無しで無地の紙に簡易TAB譜みたいなの書いたりします。罫線は書きません。ギタリストは工夫してやってみて。字汚くてもう載せれない。
-ヘッドフォンを使った音色のコピーにはデジタルディレイを
マルチエフェクターには音源を入力できるAUX INやヘッドフォン端子があり、曲を聴きながらサウンドメイキング出来ますねー。マルチがなくても今だとオーディオインターフェイスでコンパクトエフェクターを経由して同じようなことが出来ます。
でもこの時、少し長めのデジタルディレイをかけると良いです。高音の減衰とかさせず原音のまま返ってくるように!
なぜならディレイをかけないと、作ってる音色だと思って弾いてる音色は生の弦の明るいアタックなどが同時に聴こえてるものだからです。
あいつらヘッドフォンをすり抜けてくるねん。ボディ鳴りとかもあるしね
生の鳴りが少ないであろう昔レス・ポールタイプを使ってた時もこれは効果ありました!
密閉ヘッドフォンだったり、爆音環境でやるなら別だけど…耳は大事に
とは言うものの極力俺はエフェクター使いません。アンプの音大事にしたいし右手の表現力でどこまでいけるかだよな。いいこと言った。いや、ごめん。嘘です。かっこつけました。めんどいからです。いつも使うアンプの音好きだし
さて!理論的なことは出てこなかったですが技術的なことは出てきましたね。
ループ再生やピッチ・スピード調整はSoundEngineというフリーソフトを中学の頃から愛用してます。(MacでもNXWineを使って動かせますが、ショートカットキーが使えないですね。)
が、今やスマホの時代。「聞々ハヤえもん」ってAppが最強に良いです。
昔から耳コピソフトとしてPC用フリーソフトがあったのですが(使ったことはない笑 でも名前を知ってるくらいには有名)、まさかAppが出てるとは…。彼女に教えてもらいました。
Appも全ての機能が無料!
ってなんかこの文字の背景色使って「無料」とか蛍光マーカーみたいにするの、胡散臭いネット通販の広告ページみたいになってヤだな!
黄色の点線が ミュージックAppのシークバー |
←純正ミュージックAppのシークバーって使えるようで使いづらいので、
再生したいとこ波形見てタップするだけで再生してくれる機能には感涙!無断階ポン出し
A-Bリピートもリズムに合わせて感覚的に設定したり、細かく数値での設定も可能なので俺が唱える「しつこいループ再生」も簡単。
細かいEQや、センターキャンセルなどのエフェクトもありますが、俺はあまり使いません。特にセンターキャンセルは行程上当たり前ですがモノラルになるので音の分離が悪くなることが多いですね。音源によって使い分けようー!
しかし等速で聴き取れるのが一番ですから、こういう編集とかは奥の手にするのがいいのかも、、、
俺も奥の手に留めてる。力が付かなくてもいいのならいいけど、耳コピの力って実演奏でもとっても役立つことが多いと思うのです。
俺も精進します。
あーでも、一つ例外がある。編集をハナからするやつ。
それはピッチがずれてる音源!半音以下のピッチはガンガン調整してます!
これまでやったコピーだとThe Smiths「This Charming Man」「Handsome Devil」やINUの「つるつるの壺」など。
そのままA=440Hzとかのチューニングだと気持ち悪くて弾けないやつはSoundEngineで上げ下げしたのを書き出してます。Panteraみたいにチューニング方法が有名だと良いのだけど…。
昔はアナログだったため再生環境などで半音くらい違うときもあるので、メンバーにテープを渡すときに「キーはFじゃなくてEで!」とか言ったり、テープにその旨を書いていたしいですよ。
みたいな〜。どうすか 多分書き足しますわー
繰り返す。どこかで役立てば嬉しいし、指摘してくれるとありがたいし、共感してくれれば楽しい。
さて。この記事を書いたので、肝心な冬合宿のコピーが出来てない。
日付が変わり明後日から合宿です。楽しみ。
とかなんとか色々言いつつ、相対音感もとっても大事。俺もしっかりとつけたい。
相対音感を使ってる時は、合わせの練習やライヴで実際に演奏するとき。頭の中で「(次のコードは繋ぎの響きだからD!)」みたいに考えてることが多いかも。 それが曲中で何%なのか、意識の何%なのかは分からないけど。。。
ノンダイアトニックで最も得意なのはⅦ♭とⅣm(Cに対してB♭とFm)。どちらも印象的だし好きだから、練習してる曲ならもちろん、未知の曲を聴いた時でもすぐにコードが分かる。
逆に言えばその曲のキーは覚えておいていることが多いですね。もしフレーズを忘れても、そのキーでなにか弾けば軽傷は負うけど重傷は免れる(笑)
外バンの曲のように何回も何回も練習してる曲は指が覚えてることが多いけど、それでもガイドというか拠り所としてそういう感覚を先行させつつ弾くときもあります
ここらへんの感覚をもう少しハッキリさせたい。
勉強せずにここらへんを養うには、曲を聴きながら適当にギターを弾くといいのかも。「どこを押さえればA音が出る」みたいな絶対的なことの他にも、身に付けて置くと便利なこと。
「次聴こえるフレーズを覚えてる。コピーしてないけどそれを弾きたい」「合いそうなオリジナルフレーズが頭にあるんだけどそれを今アドリブで弾きたい」みたいなことを繰り返すと、フレット間隔感覚がそこまで努力せずになんとなくだが付くのかも。あ、ダジャレです。
もっと言えば「この曲(のキー・モード)にはここらへんのフレットで弾くと間違いがないな」ってのが「スケール」になるだろうし。
音楽は時間の経過が伴うものだから、その場その場で音を出したり止めたりしないと置いて行かれちゃう。経験でその場その場を乗りこなして行きたい
まさかの結末。おわり。