KAYO「三つ編みヒロイン」

今日はex-POLYSICSカヨさんがソロ名義で発表した「三つ編みヒロイン」をば


なんと作詞が松本隆大先生!!作曲が細野晴臣大師匠!!
はっぴいえんどでござます。

サウンドはテクノポップとフォークロックの融合でしょうか

女性にしては中音域で淡々と歌ってるヴォーカルが雰囲気を出しています。
しかし素朴なだけでなく声には全編完全ユニゾンのオクターヴ下・オクターヴ上の音が重ねられています。これはとっても独特!!
 

歌い出しはこちら
西瓜畑の細い道
入道雲にご挨拶
ブレーキの鳴る自転車で
入り江に降りる急な坂
詩poemとして完璧に成立する松本節!

ウォークマンのイアフォンが
ガラスの林檎」歌ってた
な〜んて歌詞もあってニヤニヤ。




収録されている同名アルバム『三つ編みヒロイン』(風街レコード)の曲もとても豪華
  1. 三つ編みヒロイン
  2. 夏なんです
  3. 僕たちの時間
  4. ミドリポップで
  5. さらばシベリア鉄道
はっぴいえんどの名曲M-2「夏なんです(こちらも細野/松本)女性が歌う「夏なんです」ってどこかまた違うような気がしますね〜。イギリスのYuckもカヴァーしていて、ヴォーカルはなんとベースのマリコさん。
「三つ編みヒロイン」は打ち込みリズムにアコギっていうサウンドなのに対して、こちら「夏なんです」は打ち込みリズムにエレキ!
原曲はやはりアコギの雰囲気が強いと思っているのですが(鈴木茂氏のエレキはそこにハイライトを引いている)、こんなにエレキでビキビキと弾かれたら、あの「独特の雰囲気のする音使い」が「ニューウェーヴ的な違和感」のような解釈でとられてる感じがします 驚き。
例えばYuckの方のカヴァーもエレキですが、エレキながら原曲のアコギでのプレイを大事にしてる感じがありますから、本当に斬新

M-3「僕たちの時間」はKAYOオリジナル。えっと、普通に良い曲。「POLYのカヨに血も涙もあるものか!」って人は聴かないほうがいいです。

M-4「ミドリポップで」はPOLYSICSのハヤシヒロユキさん作曲。なんなら途中で歌っちゃってる。MONOBRIGHTでヒダカトオルさんが歌っちゃう的な音楽好きすぎて割り込んじゃう具合と同じものがある気が…
"気分次第ね~ もうイイヨ/後は気付いてね~"なんて歌詞は完全にハヤシ節。それでもこの曲の歌詞は意味が通る方(笑)ですね。
"気付いてね"を「キヅィーテネー」みたいに発音していて面白い。
アルバムの中で唯一 全然風街感がないです(笑)いいのかよ!!ドポップに振り切ってて好きですけど!

M-5「さらばシベリア鉄道」は言わずと知れた大滝詠一大先生の名曲。細野さんの曲に始まって大瀧さんの曲に終わるという、アイドルだったらこれ以上の名誉はないでしょう。はっぴいえんでぃんぐ。