サニーデイ・サービス『サニーデイ・サービス』(1997)

『サニーデイ・サービス』
寒くなると聴きたくなるアルバム サニーデイの4枚目 牛盤です。

前作3枚目が1月リリース、で、本作完成が4月!
曽我部さんは多作な方ですが、質の高いフルアルバムの仕事をこんなスケジュール間隔でできるなんて…

ところどころモノラルチックな音像と、楽器のおいしいところを捉えてる音色が暖かい印象です。

シンプルなスリーピース故か各人のグルーヴがしっかり出ていて、独特なスピードで、
「baby blue」から「bye bye blackbird」まで曲が進んでいきます。bb bbb

M-1「baby blue」は1コーラス目のサビと、2コーラス目のサビでドラムのパターンが違って、
2コーラス目はハイハットが倍になり、16ビートだけど、このテンポなので16分をすべて右手で叩いてますね。


こんな動画で紹介していいのかなぁ。でも俺はこれ好きです。
ちなみにフィッシュマンズの「BABY BLUE」も曽我部さんはカヴァーしてるので必聴。"必聴"とか言いながら俺はさっき知った

M-2「」もいい曲っすね〜
"冬の朝 静けさが街を包み込んでしまう

ストーブの火がぼくの心を燃やすんだ"
つうことでやっぱ冬に聴きたいアルバムなのだけど、分かってくれるかなぁ。

M-3「NOW」はモノラルチック。(厳密には全体へのリヴァーブがちょ〜っとステレオでかかっているよう)

M-12「bye bye blackbird」も最初はローファイな弾き語りなので「モノラルが似合うな〜」となるのですが、
ゆっくり楽器が増えていって贅沢なストリングスまで!
サウンドプロダクションへのこだわりは半端ないですね、ほんと。
私立恵比寿中学へ提供した曲もモノラルでしたね、曽我部さん

M-5「虹の午後に」やM-7「PINK MOON」もとっても好きな曲。
M-8「星を見たかい?」のメロディやM-10の「そして風は吹く」のリズムなどもサニーデイっぽくていいっすね。M-11「旅の手帖」も1stや2ndくらいを想起させます。


サニーデイにはバンド演奏のシンプルなドキドキ感があるわけです。
そんなグルーヴを粗くもなく、だからといって綺麗すぎない音で楽しめる しかも曲が良いと来たもんだ
今年の冬もこれで過ごします。